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中国の治安について不安を感じている方は少なくありません。留学しても安全なのだろうか？ 中国に留学するならばどの都市が安全なのだろうか？ 中国留学に関する掲示板やQ&Aサイトでもこういった質問が数多く見受けられます。では、中国は本当に危険なのでしょうか。また、どの都市が安全なのでしょうか。
実は中国は危険な国でもなければ、治安が悪いわけでもありません。我々日本人は「中国＝共産主義国家＝なんか危ない」という先入観を知らず知らずのうちに持ってしまうのですが、それはまったくの誤解です。中国における殺人など凶悪犯罪の発生率は国際的に見てもかなり低いレベルにあります。アメリカなど一部の先進諸国よりも発生率は低いのです。ニューヨークのダウンタウンを深夜に歩くのは危険でしょうが、上海の下町で深夜に危険で歩けないところなどありません。
特に留学生を受入れているような大学は、それなりの規模の都市にありますので、警察組織がしっかりしています。また、大学の門や留学生寮の入り口は24時間体制で管理され、不審者が簡単には侵入できないようになっていますので、安全度はさらに増します。
【中国のパトカー】
日本人留学生が凶悪犯罪に巻き込まれたこともほとんどありません。死亡に至った事例として、2007年に学外のアパートに住んでいた日本人留学生が強盗に殺される事件が発生しています。ですが、数年間でこの1件だけです。中国には毎年2万人近い日本人が留学していますので、比率としては十数万人に1人の発生率です。日本では毎年3万人以上が自殺していますので、確率としては、日本の自殺率よりもはるかに低いというのが現実なのです。
もちろん、深夜の盛り場の裏道を若い女性が1人で歩いているのは危険です。ですがそれは、東京でも大阪でも同じことではないでしょうか。逆に普通に現地生活を送っている限り、取り立てて危険な目にあうことがないのもまた、東京や大阪と同じです。つまり、中国は日本並みに安全で、日本並みに危険と考えるべきなのです。
ただ、中国全土で広東省のシンセンだけは際立って治安が悪いため注意が必要です。
また、中国ではスリが日本に比べて非常に多いです。ですから、混みあったバスや地下鉄に乗るときは、携帯電話や財布などの持ち物に気をつける、クレジットカードなど必要性の低いものは普段は身につけない、必要以上の大金を持ち歩かないなど、スリから身を守る対策はした方が良いでしょう。この点にだけ気をつければ、中国留学中に危険な目にあうことはありません。
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